「永久の誓い」を最後までお読み下さった方々へ このお話はある意味、パラレル部屋の「輪廻」と対になるお話です あのお話ではアルは鎧の体で魂だけの純粋な存在でした そして兄への恋心を自覚していません だからこそ自分がいなくなっても、兄には生き続けて欲しいと望みました だったら体を取り戻したアルならどうだろう? 兄への想いを自覚し、想いを交わしたアルだったら 愛する者のいない世界で、生き続ける事がどんな責め苦であるかを知りながら、兄にそれを望む事が出来るのだろうか そんな風に考えた事から生まれたお話です そんなテーマだったので、どうしてもアルが死ななくてはいけない でもアルの幸せを願っている私が、死にネタでバッドエンドのお話は書きたくない だったらせめて、死んでしまうけれど二人はそれで幸せだったのだと思えるような話にしようと自分なりに頑張ったつもりです 展開にご不満のある方もいらっしゃるでしょうが、このラストで私自身は満足しています 作中の病気の補足として。病名はあえて出す事を控えました。具体的な病名を出すと、もしかして読んで下さった方の中にご不快な思いをさせる事もあるかと思いましたので 血液の病気である事は確かです。よくある「白」がつく病名のものではありません 「ステージ」いわゆる進行度ですが、「V」=末期という表現は本来しないと思います アルの状態を分かりやすくする為に、あのような表現にさせて頂きました ここまでお読み下さり、本当にありがとうございました |